自分の感受性くらい

私はメンヘラかつロマンチストかつ感情的かつ文化人的な面があるので
見るだけですが、詩などを嗜むことがあります。
 
昔友人が、種田山頭火の”あたたかい白い飯が在る”という作品を教えてくれて
え?これありなの? でもなんか幸せじゃん〜〜〜と思って(嗜むが感性は最悪なので)
詩なんて自分とは遠い世界で、サラダ記念日以来ふれあいがなかったけど
そこからたまに見たりします。
 
最近茨木のりこの”自分の感受性くらい”という作品に出会い
最初は自分に喝を入れるような内容かなと思ったけど
今の自分を優しくすくってくれるようなものに思えてすごく好きになった。
 
私たちの世代って、いわゆる体育会系世代とそうでない世代の狭間で、
自尊感情をボロボロにしながら、後の世代に悪しき慣習を残さない方法を模索して生きてきた世代だと勝手に思っていた。
でも30歳くらいになってようやく、世代を言い訳にせず
その解決策やセルフラブについて立ち止まって考えられるようになった気がする。
自分のこと幸せにしてこ〜〜〜〜
 
 
 
ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて



気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか



苛立つのを

近親のせいにするな

なにもかも下手だったのはわたくし



初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志にすぎなかった



駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄



自分の感受性ぐらい

自分で守れ

ばかものよ